No.19『女装拡張身体論 ~男の娘の偽乳は本物のおっぱいなのか?~』あしやまひろこ

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「男の娘のおっぱいは、おっぱいなのだろうか?」
 この私、女装者あしやまひろこの身体感覚に対する疑問は、この一言に集約される。
 事の発端は次の通りだ。女装してサークルの宴会を楽しんでいた時、親しい女子から胸(偽胸)を揉まれたが、特にこれといって違和感を感じなかった。しかし、後日女装で通学中、偶然出逢ったそこまで親しくない男子と立ち話中、突然胸を触られた。その時である。胸の神経に細い針を刺されるが如き、身の毛のよだつ強烈な感覚が身体に走ったのだ!
 この体験とは一体なんだったのかと問うた時、そこには、男の娘と身体の拡張性、認知、認識の問題がリアルな実態を持って出現する。
 20世紀の宗教学者エリアーデは、超越的体験は、その身で体験してこそ意味を成すと言う。
 私は、この身を以てして、男の娘の拡張身体を実証的に明らかにしたいと考える。女装者あしやまひろこが、ナマの哲学に迫る。(他薦)